三菱HCキャピタル(5593)について
気になったので調べてみました。
9/1時点
時価総額:8,786億
PER:9.04
PBR:0.66
株価:599円
配当:26円(利回り4.3%)
株主優待:なし
リース会社です。
国内リース業界では
売上高:4位
売上総利益・営業利益・経常利益:3位
※2021年3月
なぜこの会社を調べたかというと、現在盛り上がっている海運業界についてです。
大手海運業は軒並み増収増益、株価上昇でした。
コンテナが不足しているのは以前から言われており、ツイッターでもよく目にしていました。(だからと言って海運株を買っていなかったのが自分のダメなところです)
本業でも海外からコンテナを使って水産物を輸出入しているので、少しは情報が入ってきます。その中で、「コンテナリース会社」に目を付けました。コンテナメーカーは8~9割が中国で生産されていますが、リースしている会社を調べるとこの三菱HCキャピタルに行きついたというわけです。
詳しい内容はこの記事が非常にわかりやすいのですが
現在保有してるビーコンに加えて、業界6位のCAIを買収したということ。
では現在のこの会社の資産と、コンテナリース(ロジスティックス)をしているセグメントの状況を調べました。
この会社の利益はほとんど「カスタマーサービス」セグメントが叩き出してますね。
ロジスティックスセグメントは全体の1.8%です。ただし、前年度からの増加率が5,747%と驚異的で、決算報告書にもコンテナの数字が寄与したとありました。
資産別でみると、全体資産の6.7%にロジスティックスがあたり、単純に利益から資産を割った利益率だと0.1%でした。カスタマーサービスが1.1%なので、この会社はカスタマーサービス様様ですね。
さて、問題はこの会社が
・今後もコンテナ需要でロジスティックスセグメントの数字が上がり続けるのか
・ロジスティックス部セグメントの数字が上がっても、全体の数字からして会社に貢献できる規模なのか
・コロナで航空セグメントの数字がマイナス。仮にロジスティクスが大幅に数字を出しても航空でマイナスが更に出て、結局変わらないのではないか。
がポイントになりそうです。
成長株ではない超大手の会社なので、資産についても調べてみました。
賞味流動資産がマイナスなので、ネットネット株ではありませんね。
はっしゃんの理論株価webで調べても、全く割安ではありません。
しかもどうやらこの「リース業界」は非常に利益率が低いようですね。売り上げ規模に対しての粗利益率は
オリックス:7.1%
三井住友ファイナンスリース:10.8%
東京センチュリー:16.7%
三菱HCキャピタル:17.9%
※2021年3月
業界の中では高いようですね。
前四半期決算によると
純利益目標に対する進捗状況はおおむね計画通りの34.5%(第一四半期)
とのこと。
さぁどうする。