プレミアグループ第一四半期考察
ミダックと同日8/6に第一四半期決算発表したプレミアグループについて考察です。
まずこの会社は株価を上げる努力をしています。私のような初心者投資家のほとんどはネットから情報を得ますが、HPにある個人投資家向け資料はすごくわかりやすい。
https://ir.premium-group.co.jp/ja/individual/main/0/teaserItems1/00/link/2108ver_kojin.pdf
オートクレジットと言われる、車に関するローンの銀行と消費者を結ぶ仲介業者ですね。私がこの会社の営業マンなら、実質的な得意先は「中古販売業者」と「修理工場」になるようですね。消費者からすると中古車を買うときに一番気になる「故障」について保証事業も展開してます。
まぁこの辺は誰でも知ってるし、HP見ればわかりますよね汗
今期から単一セグメントではなく3区分セグメントにして報告されてます。これは、「故障保証事業」と「オートモビリティ事業」が伸びているからです。
また、東証再編のプライム市場への上場維持基準への適合を確認とあります。
ミダックと同じようにEPSは四半期データを4倍しました。2020年と2021年のPERがおかしなことになりましたね。この会社の収益は、四半期ごとに安定して同じような金額が入るわけではないことが分かります。
2021年の営業利益1180に比べて2022は832と減ってますが、2021年は中央債権回収会社を買収した際に発生した負ののれんを計上した一過性要因により利益があったためで、本業は602となり今期832は138.3%の伸び率になります。
で、気になるのは2020年第一四半期の数字がやたら良いことについてです。これはEGS㈱という会社を子会社したことと、会計上の見積もりの変更等一時的収益が発生した影響でした。実際の営業収益は606とあります。
以上のことから、本業に係る営業収益だけみると
FY2018 FY2019 FY2020 FY2022
350 ⇒ 606 ⇒ 602 ⇒ 832
このようになります。
このことから、決算説明資料7ページの
・収益利益ともに今期予想(増収増益)通りに推移
していることがわかりました。
また、
・クレジット債権残高のさらなる積み上げにより四半期ごとの業績は徐々に増加
とあります。
期首通期予想に対して、第一四半期の進捗は25%いかない項目が半分ありましたがこのことから第二四半期までの進捗状況を考慮して判断する必要があることが分かります。
中期経営計画
https://ir.premium-group.co.jp/ja/library/plan/main/0/teaserItems1/0/link/valueup2023.pdf
を見ると、この会社は計画を立てたら必ず遂行しようとする意志と結果を感じます。
脱オートクレジットを推進し、故障保証とオートモビリティ事業を増やすと計画し実際に実行し成果を出しています。
また、今後は海外展開に力をいれるようです。こちらはコロナの影響で現地とのやり取りがリモートだと難しいところがありのと、ターゲットがアジアで一番コロナの影響を受けているので、今すぐにはなかなか難しいでしょう。
財務戦略として2023年3月に時価総額を900~1000億にするとあります。2021年8月8日現在約451億の時価総額、約1年半で倍以上の時価総額です。
やると決めたらやるタイプのこの会社ですから、目標を達成するために既存の事業からの数字を増やすほかに、今までのやり方としてどこかの会社を買収する計画も立てていると思います。どこかに計画が発表されているのかもしれませんが、私はIR資料から読み取ることはできませんでした。
会社に関してのクチコミも悪くないですね。
明日8/9は株価は下げるでしょう。見ている時間軸が投資家によって異なりますから当然ですね。